働く母親へのアンケート調査から見えた、子連れ旅行の意向と年収帯別の傾向

子連れ旅行について、「行きたいと思っているか」という問いでは、多くの人は「行きたい」と答えます。しかし実際には、なかなか踏み切れないケースも少なくありません。
その背景にある本音──選ぶときの基準、迷う理由、行けない事情──は、ホテルの予約サイトや口コミにはほとんど載っていません。「行った人の感想」は豊富にあっても、「行こうか迷っている人の言葉」は可視化されにくいためです。
ステラナ企画は、子どもを持つ働く母親を対象に、子連れ旅行への意向に関するアンケート調査を実施しました。本調査は選択式設問に加え、多数の自由記述(フリーアンサー)も収集しており、検索では見えにくい「迷いの言葉」や「行けない理由」が、回答者自身の言葉で記録されています。
本記事では、その調査から読み取れる傾向と、寄せられた声の一端をご紹介します。
Contents
調査の概要
2026年1月、インターネット調査会社を通じて実施。対象は関東5都県(東京・千葉・神奈川・埼玉・茨城)在住の子どもを持つ働く母親で、有効回答数は124名(23〜52歳、平均39.3歳)です。世帯年収・年代ともに幅広い層から回答が集まっています。なお本調査は傾向の把握を目的としたものであり、各年収帯のサンプル数は限定的です。結果は参考値としてご参照ください。
回答者のプロフィール
年代は30代が約45%と最多で、40代が約38%と続きます。世帯年収は500万〜600万円未満が最多(約16%)で、400〜500万円未満・800〜900万円未満が各約11%、1,200万円以上の層も全体の約16%を占めます。
子どもの年齢(複数回答)では、小学生年代(小1〜小6)への回答が最も多く寄せられ、次いで乳幼児・就学前(0歳〜年長)が続きます。中学生・高校生の子を持つ層も含まれており、幅広い子育て世代の声が集まっています。
全体の利用意向:約6割がポジティブ、「行けない」が「行かない」を上回る
子連れ旅行プランへの利用意向を聞いたところ、「利用したい」「利用を検討中」を合わせたポジティブな回答は全体の約61%でした。
注目すべきは回答の内訳です。「利用したいと思わない」が約16%だったのに対し、「利用したいができない」は約23%と、これを上回りました。旅行への関心はあるものの行動に移せていない層が、関心のない層より多いことが示唆されます。
年収帯で異なる傾向
世帯年収帯別に集計したところ、以下の傾向が見られました。
| 世帯年収帯 | ポジティブ回答割合 |
|---|---|
| 500万〜600万円未満(最多層・約16%) | 約40% |
| 600万〜700万円未満 | 約62% |
| 700万〜900万円未満 | 約73% |
| 900万〜1,200万円未満 | 約55% |
| 1,200万円以上 | 約75% |
最多層である500〜600万円未満のポジティブ回答が約40%にとどまる一方、700〜900万円層と1,200万円以上の層では約73〜75%と高い傾向が見られました。年収と旅行意向が必ずしも比例しない結果が示唆されます。
「利用できない」理由として挙がるテーマも年収帯によって異なる傾向があります。低〜中年収層では費用面に触れる声が見られた一方、1,000〜1,200万円層では「出かける気力がない」「自分でプランを立てたい」という声が複数確認されました。価格設定だけでなく、体験の設計や情報の伝え方が意向に影響する可能性が示唆されます。
年収帯での傾向──「収入が高いほど積極的」とは言えない
700〜900万円層:意向が最も高い傾向
世帯年収700〜900万円の層では、ポジティブ回答が約73%と最も高い傾向が見られました。旅行の価格・利便性への感度も高いことがうかがえます。
500〜600万円層:最多層だが意向は低め
回答者の中で最も多い年収帯ですが、ポジティブ回答は約40%にとどまりました。「利用したいができない」の割合が高く、スケジュールや費用の調整が難しい意見が見られました。
1,000〜1,200万円層:高所得でも意向が伸び悩む傾向
高年収と思われがちな1,000〜1,200万円層でも、ポジティブ回答は約50%と全体平均を下回りました。「旅行に出かける気力がない」「自分でプランニングしたほうが充実した体験ができる」という声が見られ、多忙による疲弊や、体験への期待値の高さが背景にある傾向が示唆されます。
1,200万円以上の層:意向が再び高まる
1,200万円以上の層では、ポジティブ回答が約75%と再び高水準となりました。価格よりも「体験の質」や「企画のコンセプト」を重視する傾向が自由記述からも読み取れます。
これらの傾向は、目安ではありますが「旅行を選ぶ動機」と「選べない理由」が異なることを示しており、一律の情報発信ではリーチしにくい層が存在することを示唆しています。
調査に寄せられた、働く母親のリアルな声
選択式の設問と並んで、今回の調査では多数の自由記述が寄せられました。以下は、その一部です。
「行きたい」側の声、「子どもとの旅行」への関心・意欲
「世間からは理解されにくい日頃の苦労を、旅行で癒やしたい」(32歳・千葉県)
「仕事が忙しく子どもとの時間の充実が難しい。落ち着いたら一緒にしてみたい」(48歳・東京都)
「母親が休める時間がありそうだから、いいと思った」(48歳・神奈川県)
「息抜きして、子どもとも思い出を作りたい」(36歳・千葉県)
「少しでもお得に泊まって、日頃の疲れを癒したいから」(38歳・神奈川県)
「親子で楽しい時間を過ごしたい」(52歳・東京都)
行けない・迷っている背景
「お金があれば旅をしたい、という気持ちはある」(38歳・埼玉県)
「どこかに出かける気力がなかなか持てない」(52歳・千葉県)
「自分でプランを考えた方が、より充実した体験ができると思っている」(38歳・神奈川県)
「価格が少し安くなるだけでは、体験として特別感が感じられない」(45歳・神奈川県)
調査から読み取れる6つの傾向
- 「行けない」は「興味がない」とは異なる
「利用できない」が「利用したいと思わない」を上回った。行動を妨げている要因にアプローチする情報設計が、潜在的な需要の掘り起こしにつながる可能性がある。 - 年収帯によって、意向や障壁のテーマが異なる
費用面を挙げる層、体験の質や独自性を求める層、多忙・疲弊が背景にある層など、年収帯ごとに傾向が異なることが示唆される。 - 「母親自身が休めるか」が選択に影響しうる
子どもの楽しさだけでなく、母親がリフレッシュできるかどうかを判断基準として挙げる声が複数見られた。 - 「安心感」の言語化が選ばれる理由になる
施設の特徴よりも、「こういう人が、こういう気持ちで来られる場所」という伝え方が有効な傾向がある - 迷っている層こそが潜在顧客
旅行意向があっても動けていない層への「背中を押す情報」設計が集客につながりやすい - リアルな声は一次情報としての価値がある
調査やアンケートから得た言葉は、他社との差別化にもなるコンテンツ資産になる
調査データの事業の設計・集客企画への活用
※本調査はインターネット調査会社に依頼して得られた回答をステラナ企画でまとめたものです。※無断での使用、転載はお控えください。
自由記述の引用は一部表現を整えています。各年収帯のサンプル数は限定的であり、結果は傾向の参考値としてご覧ください。
本記事でご紹介したのは、調査結果の一部です。年収帯別の詳細な内訳、自由記述の傾向分析など、詳細を知りたい方はご連絡・ご相談ください。
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